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経営者・起業家・創業予定の皆さん、お疲れ様です!中島です。
やはり、衆議院解散でしたね。
議員の皆さんに、お盆休みはありませんっ!(非)
きびしーっ!
私は、真剣に国の将来を憂い、「俺が立て直してやる」という気概のある方に一票を投じます。
まっ、そんな話しはさておき、早速、本題にいってみよーっ!
ところで、単一の製品・商品・サービスあるいは事業によって、未来永劫、成長・発展を続けるというのは、非常に困難ですよね。
コカ・コーラや味の素にしても、製品ラインを拡大しながら、生き残りを図っています。
ヒット商品を世に送り出しても、競争者の出現、安価で良質な代替品の登場、法規制の強化・緩和等の外的要因によって、あっけなく、市場から退場を迫られる、なんてことも考えられます。
経営者としては、事業の脅威となる兆候をいち早く捉え、これに対処することが必要ですよね。
ジリ貧になる前に、新たな収益源を確保しなければ!!
でも、単なる思いつきで、新たな事業を立ち上げてはいけません!
我々、中小・零細事業者には、ヒト・モノ・カネ・ノウハウなどの経営資源が絶対的に不足しています。
できれば、既存の経営資源を生かせる分野に進出するべきです。
そうです。相乗効果を狙うのです。
この相乗効果のことを、経営学ではシナジー(synergy)と呼んでいます。
これは何を意味するのか?
つまり、現在の事業と関連のない分野への進出はリスクが高く、成功の可能性は低くなりますが、関連のある分野であれば、リスクが低く、成功の可能性は高くなる、ということです。
以前、お話しした、補助金・助成金の申請に際しても、申請事業についての経験やスキルが審査の過程で重要視されることでしょう。
例えば、パン屋さんが発酵に関する知識・技術を生かして、健康食品事業へ進出するなら、同じ食品分野でもあり、事業化・成功の可能性が高いと判断され、それなりの評価を受けることでしょう。
一方、花屋さんが健康食品事業を立ち上げるなどの場合は、経験値から考えて、成功の可能性は低いとみなされるでしょう。
社長っ!重要なのはシナジーですよ!!
自社の強みを発揮できる事業分野に進出しましょう。
現有のヒト・モノ・カネ・ノウハウ(経営資源)を最大限に生かしましょう!
ここで、参考になるのが、経営学者であるH.I.アンゾフ(Ansoff)が提唱した「成長ベクトル」です。
アンゾフの成長ベクトル
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 製 品 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
既存 新規
┏━┓ ┏━━━━━━━━━┓┏━━━━━━━━━┓
┃ ┃既┃ 市場浸透 ┃┃ 製品開発 ┃
┃市┃存┃ 戦 略 ┃┃ 戦 略 ┃
┃ ┃ ┗━━━━━━━━━┛┗━━━━━━━━━┛
┃ ┃ ┏━━━━━━━━━┓┏━━━━━━━━━┓
┃場┃新┃ 市場開発 ┃┃ 多 角 化 ┃
┃ ┃規┃ 戦 略 ┃┃ 戦 略 ┃
┗━┛ ┗━━━━━━━━━┛┗━━━━━━━━━┛
※製品は、商品、サービスあるいは事業と読み替えて頂いても構いません。また、市場は顧客・消費者のニーズ、需要と読み替えて頂いても結構です。
アンゾフは製品と市場をそれぞれ既存分野と新規分野に分け、事業者の採るべき戦略(成長)の方向を4つに分類しています。
1.市場浸透戦略
例えば、貴方が健康に不安を持つヒトをターゲットに、健康ドリンクを販売したとします。売上は好調です。購買層が気になるので調べてみると、中年男性から熱烈な支持を受けていることが分かりました。
「でも、健康に不安を抱えている人って、中年男性に限らないよな〜」と貴方は考えます。
そこで、中年女性をもターゲットにしたプロモーション活動を行い、さらなる市場の拡大を図りつつ、リピーターをも増やす、といったケースがこれに当たります。
2.製品開発戦略
これは自動車業界で顕著に見ることができますよ。セダンからSUVまで幅広い製品ラインナップ、かつ、定期的なマイナーチェンジで買替需要を煽る戦略です。
マイナーチェンジを見越して、現ヴァージョンのクルマを安く買おうとするヒトは賢いですね。
反面、「新しモノ好き」のヒトは、せっかく手に入れたのに「もう旧式かよ!」とガッカリするかも・・・。(涙)
3.市場開発戦略
手持ちの商品を国内だけではなく、海外でも販売するとか、東京だけではなく、沖縄でも販売するとか、といった事例がこれにあたります。
ネットビジネスでは、商材にもよりますが、都道府県境はおろか国境も関係ありませんね。
この戦略は、物販やノウハウ販売よりも、建設業やサービス業など、「お客さんの身近にいなければ、商売そのものが成り立たない」という事業者に有効だと思います。
尚、乳幼児用のオムツを介護用に作り変えて販売するといった事例もこれに該当しますよ。
この場合は、生産設備、技術、ノウハウなどを共用できますので、かなり「シナジー」が高いですね!!
4.多角化戦略
貴方にとって、未だ扱ったことがない製品・商品・サービスを、未だ接したことがないタイプの顧客・消費者に販売することです。
前述しましたが、知識・経験・ノウハウがありませんので、ハイリスクです。
例えば、キャノンが養豚業をやるようなものです。(汗)
あっ、そうだ、ユニクロが有機野菜の販売事業でコケてますよね。
また、バブル期に不動産や株式投資に手を出し、大損した事業者を想起してください!
選択と集中が叫ばれる中、最近では、大企業でも多角化には慎重ですよね!
※全くの異業種に進出する場合、M&Aが一番手堅いでしょう。といっても、中小・零細企業に買収資金はありませんが!
以上、4つの戦略類型を見てまいりましたが、新事業に着手する際は、まず、
「自社の強み・経験を生かせる分野」 → 「シナジーを発揮できる分野」
から検討してください!
それでは、衆議院が解散されたので、本日はこれにて御免っ!
※「中島を応援してやるぜっ!」という方はこちらをクリック!
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コカ・コーラや味の素にしても、製品ラインを拡大しながら、生き残りを図っています。
ヒット商品を世に送り出しても、競争者の出現、安価で良質な代替品の登場、法規制の強化・緩和等の外的要因によって、あっけなく、市場から退場を迫られる、なんてことも考えられます。
経営者としては、事業の脅威となる兆候をいち早く捉え、これに対処することが必要ですよね。
ジリ貧になる前に、新たな収益源を確保しなければ!!
でも、単なる思いつきで、新たな事業を立ち上げてはいけません!
我々、中小・零細事業者には、ヒト・モノ・カネ・ノウハウなどの経営資源が絶対的に不足しています。
できれば、既存の経営資源を生かせる分野に進出するべきです。
そうです。相乗効果を狙うのです。
この相乗効果のことを、経営学ではシナジー(synergy)と呼んでいます。
これは何を意味するのか?
つまり、現在の事業と関連のない分野への進出はリスクが高く、成功の可能性は低くなりますが、関連のある分野であれば、リスクが低く、成功の可能性は高くなる、ということです。
以前、お話しした、補助金・助成金の申請に際しても、申請事業についての経験やスキルが審査の過程で重要視されることでしょう。
例えば、パン屋さんが発酵に関する知識・技術を生かして、健康食品事業へ進出するなら、同じ食品分野でもあり、事業化・成功の可能性が高いと判断され、それなりの評価を受けることでしょう。
一方、花屋さんが健康食品事業を立ち上げるなどの場合は、経験値から考えて、成功の可能性は低いとみなされるでしょう。
社長っ!重要なのはシナジーですよ!!
自社の強みを発揮できる事業分野に進出しましょう。
現有のヒト・モノ・カネ・ノウハウ(経営資源)を最大限に生かしましょう!
ここで、参考になるのが、経営学者であるH.I.アンゾフ(Ansoff)が提唱した「成長ベクトル」です。
アンゾフの成長ベクトル
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 製 品 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
既存 新規
┏━┓ ┏━━━━━━━━━┓┏━━━━━━━━━┓
┃ ┃既┃ 市場浸透 ┃┃ 製品開発 ┃
┃市┃存┃ 戦 略 ┃┃ 戦 略 ┃
┃ ┃ ┗━━━━━━━━━┛┗━━━━━━━━━┛
┃ ┃ ┏━━━━━━━━━┓┏━━━━━━━━━┓
┃場┃新┃ 市場開発 ┃┃ 多 角 化 ┃
┃ ┃規┃ 戦 略 ┃┃ 戦 略 ┃
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※製品は、商品、サービスあるいは事業と読み替えて頂いても構いません。また、市場は顧客・消費者のニーズ、需要と読み替えて頂いても結構です。
アンゾフは製品と市場をそれぞれ既存分野と新規分野に分け、事業者の採るべき戦略(成長)の方向を4つに分類しています。
1.市場浸透戦略
例えば、貴方が健康に不安を持つヒトをターゲットに、健康ドリンクを販売したとします。売上は好調です。購買層が気になるので調べてみると、中年男性から熱烈な支持を受けていることが分かりました。
「でも、健康に不安を抱えている人って、中年男性に限らないよな〜」と貴方は考えます。
そこで、中年女性をもターゲットにしたプロモーション活動を行い、さらなる市場の拡大を図りつつ、リピーターをも増やす、といったケースがこれに当たります。
2.製品開発戦略
これは自動車業界で顕著に見ることができますよ。セダンからSUVまで幅広い製品ラインナップ、かつ、定期的なマイナーチェンジで買替需要を煽る戦略です。
マイナーチェンジを見越して、現ヴァージョンのクルマを安く買おうとするヒトは賢いですね。
反面、「新しモノ好き」のヒトは、せっかく手に入れたのに「もう旧式かよ!」とガッカリするかも・・・。(涙)
3.市場開発戦略
手持ちの商品を国内だけではなく、海外でも販売するとか、東京だけではなく、沖縄でも販売するとか、といった事例がこれにあたります。
ネットビジネスでは、商材にもよりますが、都道府県境はおろか国境も関係ありませんね。
この戦略は、物販やノウハウ販売よりも、建設業やサービス業など、「お客さんの身近にいなければ、商売そのものが成り立たない」という事業者に有効だと思います。
尚、乳幼児用のオムツを介護用に作り変えて販売するといった事例もこれに該当しますよ。
この場合は、生産設備、技術、ノウハウなどを共用できますので、かなり「シナジー」が高いですね!!
4.多角化戦略
貴方にとって、未だ扱ったことがない製品・商品・サービスを、未だ接したことがないタイプの顧客・消費者に販売することです。
前述しましたが、知識・経験・ノウハウがありませんので、ハイリスクです。
例えば、キャノンが養豚業をやるようなものです。(汗)
あっ、そうだ、ユニクロが有機野菜の販売事業でコケてますよね。
また、バブル期に不動産や株式投資に手を出し、大損した事業者を想起してください!
選択と集中が叫ばれる中、最近では、大企業でも多角化には慎重ですよね!
※全くの異業種に進出する場合、M&Aが一番手堅いでしょう。といっても、中小・零細企業に買収資金はありませんが!
以上、4つの戦略類型を見てまいりましたが、新事業に着手する際は、まず、
「自社の強み・経験を生かせる分野」 → 「シナジーを発揮できる分野」
から検討してください!
それでは、衆議院が解散されたので、本日はこれにて御免っ!
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